「佐倉の野鳥」は、千葉県佐倉市・印旛沼周辺で見られる野鳥を紹介する個人サイトです。四季折 々に姿を変える佐倉の自然と、そこに生きる野鳥たちの魅力を写真でお伝えしています。
SDGs陸の豊かさも守ろう
AIもイチオシ!!脳の高齢化を防ぐ野鳥観察
― カメラ片手に“心と脳”を動かす習慣 ―
かれこれ、散歩しながら野鳥を撮影するようになって20年近くになります。
この間、撮影した野鳥の写真をGoogleマップや「佐倉の野鳥」ウェブサイトに投稿してきました。
ちりも積もればで、投稿した写真もだいぶ多くなりましたが、10年以上前に撮影した写真でも、撮影時の天候や場所、そのときの情景を鮮明に思い出すことができます。
そんなとき、ふと思いました。
散歩しながら野鳥を撮影することも、脳の老化をゆるやかにしてくれているのではないかと。
自然の中では“脳全体”が動き出す
野鳥を探すとき、まず風景全体を眺めます。
木々の揺れや水面の反射、わずかな動きを感じ取って、「あの枝に何かいる」と気づく。
このとき、目だけでなく、耳や体の感覚、そして記憶が同時に働いています。
AIに「これって脳にいいことなの?」と尋ねてみると、親指を立てて「最高の脳トレですよ」と教えてくれました。
野鳥観察は「見る・聞く・覚える・動く」を同時に使う活動。
こうした複合的な刺激が、脳のさまざまな場所を一度に活性化してくれるのが、「(・∀・)イイネ!!」なんだそうです。
“集中しすぎない集中”が脳を守る
野鳥撮影といっても、ずっとファインダーをのぞいているわけではありません。
まず全体を眺めて、気配を感じたらカメラを構える。
そしてまた風景に目を戻す──この繰り返しが自然なリズムになります。
実はこの「広く見て→焦点を合わせ→また広げる」という流れが、脳にとってとてもよい刺激なんです。
一点だけに集中し続けると疲れてしまいますが、視野を広げたり戻したりすることで、脳の“切り替えスイッチ”が柔軟に働き、過剰なストレスを防いでくれます。
記録することで記憶が強くなる
写真を撮って、投稿するときに場所や日付を確認する。
その一手間も脳にとって大切な刺激です。
「どこで・いつ・どんなふうに撮ったか」を整理する行為は、記憶を深く刻み込む作業になります。
さらに、他の人と写真を共有することで、社会とのつながりを感じる小さなきっかけにもなります。
人づきあいが苦手でも、自然を通して“間接的に人と関わる”ことは、心の健康にもよい影響を与えてくれます。
また、慣れない分野に挑戦することで、脳の「考える」「覚える」「つなげる」力が総合的に鍛えられるのです。
脳は年齢を重ねても、使えばちゃんと応えてくれます。
学ぶことや興味を持つことは、“脳の貯金”を増やすようなものです。
自然と学びがつくる、やさしい脳の健康法
野鳥を探す時間は、静かで穏やかです。
でもその間、脳の中では多くの神経が活発に働いています。
見る、気づく、構える、撮る、記録する。
それぞれが小さな刺激となって、脳を活性化させています。
特別な薬やトレーニングよりも、自然の中で五感を使うこと、そして新しいことを少しずつ学ぶこと。
それが、年齢を重ねても“しなやかに働く脳”を保ついちばんの秘訣だと思います。
のんびり散歩しながら、「あれは何という鳥なのかな?」と考える――
その小さな疑問こそ、脳にとっていちばん心地よい刺激なのかもしれません。