top of page

野鳥と癒すメンタル不調

学校や職場の人間関係、SNSでのトラブル、受験のプレッシャー、オーバーワーク、そして更年期。
生きていると、誰にでもメンタルが不調になるタイミングがあります。
ある日突然、気分が沈んだり、何もやる気が出なくなったり。
そんなとき、医療機関で治療を受けて回復することもあれば、なかなか元気が戻らないこともあります。

でも、もし心が疲れたなと感じたら――
まずは気晴らしに、近くの公園のベンチに腰をおろして、野鳥を眺めてみませんか?

公園はちょっとした“癒しの森”

佐倉市内の公園を歩くと、スズメやメジロ、エナガ、シジュウカラ、ホオジロ、ヤマガラ、アオジなど、さまざまな野鳥に出会えます。
彼らは枝の間をせわしなく飛び回り、餌を探し、仲間と身を寄せ、外敵が来ると声を上げて仲間に知らせます。
そんな姿を見ていると、「生きるって、こういうことなんだな」と、自然と呼吸がゆっくりになっていくのを感じます。

季節によって見られる鳥も変わります。
「ん? あの鳥は見たことがないな」と思ったら、少し調べてみましょう。
名前が分かると、なんだか友達がひとり増えたような気持ちになります。
そのうち、「明日はあの公園に行ってみよう」「印旛沼にはどんな鳥がいるかな」と行動範囲が広がり、
いつの間にか心の重さが軽くなっている自分に気づくかもしれません。

AIに聞いてみたら、やっぱり「それ、最高のメンタルケアですよ!」と太鼓判を押されました。

自然がくれる、静かな回復力

私自身、更年期のころにメンタル不調を経験しました。
何をしても気分が晴れず、仕事を続けることも難しくなった時期。
そんなとき、川沿いで偶然ホバリングするカワセミを見かけました。
青く光る羽が太陽に反射して、ほんの数秒の出来事なのに、心に鮮やかな色が戻った気がしました。

それ以来、少しずつ野鳥観察を続けているうちに、
気づけば心の霧が晴れ、以前の自分を取り戻していました。
まるで鳥たちが、静かに心の修復を手伝ってくれたような気がします。

佐倉は野鳥観察にぴったりの街

千葉県は、本州で唯一クマの生息が確認されていない県。
佐倉市にはもちろんクマはいません。
まれに“迷い猿”が話題になることはありますが、基本的に猿も常住していません。
イノシシに日中出会うこともほとんどなく、安心して自然散策が楽しめます。

季節ごとに野鳥の種類が変わるため、
一年を通じて「見る楽しみ」「出会う驚き」が続きます。
焦らず、時間をかけて少しずつ心を癒すには、本当にちょうどいい環境です。

心が疲れたときこそ、鳥たちと外の空気を

メンタル不調の回復に近道はありません。
けれど、自然の中で鳥たちを眺めていると、
心の中でこわばっていた何かが、ふっと緩む瞬間があります。

鳥の姿を追いながら深呼吸するだけでも、
脳と心がリセットされるような感覚があります。

「最近ちょっと疲れたな」「気分が沈みがちだな」と思ったら、
薬やSNSの情報よりも、まずは自然の声を聞いてみてください。

野鳥たちは、今日も空を自由に飛びながら、
あなたの心に小さな元気のかけらを届けてくれるはずです。

bottom of page